団体名 高泉 淳子
公演名 自分の中からもうひとりの人物を探ってみよう!
場所・日時

演劇スタジオ

5月17日(土)〜21日(水)

平日 18:00〜21:00
土日 14:00〜19:00

料金 5000 円
問合せ先

gala_takaizumi_ws@yahoo.co.jp

対象:5日間全日程に参加出来る総合文化学科・学群生で、演劇・音楽・表現に興味があり、自分を超えて表現をしたい人

定員:15 名

応募期間:4 月13 日(Thu)〜5月2日(Tue)
申込期間を終了しました。

選考方法:応募多数の場合は、書類審査あり。

 

作品紹介

私は軽率にも大学時代に演劇の道に迷い込み、大胆にも役者を志し、そして浅はかにも劇団を創立してしまった訳ですが、ある時からいつもこのような図式で頭がいっぱいになりました。
「面白い作品を創るにはどうしたらいいか?」→「観ているものに感銘を与えなければならない」→「それには何が必要か?」→「その世界に引き込む登場人物」→「どのような人物?」→「台本の限られた言葉の中で、限られたシーンの中で、感じさせてくれる人物、想像させてくれる人物」→「それには何が必要?」→「オリジナリティ(独創力、想像力)」→「それはどこから生まれる?」→「パーソナリティ(人格、個性、性格、人柄)」……。『自分だからこそできる人物が、魅力的な独自のキャラクターを創り出す』、『自分にしかない身体を使って、その身体を通って出てくる自分だけの声を使って、自分にしかできないニュアンスを生みだす』、ここに辿り着き独自の役者修行が始まった訳です。

 5 日間という短い期間ではありますが、私流のメソッドをひとつ紹介できればと思います。まずは、自分のパーソナリティを知ることからはじめてみましょう。自分の顔、声、容姿、人間性、性格、をあらゆる角度から見て、聞いて、感じ、気づく。これはとてもむずかしいことですね。
人間、生まれてから死ぬまで、人生通してこのことを探求し続けるわけですから……。自分から見た自分と、他人から見た自分とは、随分違っていたりするものです。それに私たちは自分の中に多くの面を持ちあわせている。自分でも気づいていない面があります。初めてそれを知ったとき、私たちには想像力が生まれるのです。
それをヒントに自分の中からもう一人別の人物を創り上げていきましょう。その人物がとても自分と近しいと思う人もいれば、とてもかけ離れていると感じる人もいるでしょう。
どちらにしてもあなたの中から出てきた人物なのです。あなたからしか生まれない、だけど、あなたを超えて飛び出してきたオリジナルな人物なのです。それを今回探ってみましょう。

プロフィール 早稲田大学社会科学部卒。在学時、早稲田大学演劇研究会に在籍。卒業後'83年に遊◎機械/全自動シアターを結成し、'02年の解散まですべての公演に主演。戯曲も担当した。少年、少女から老人、老婆にいたるまで、あらゆる人物を演じる役者として評を得ている。主な作品、「僕の時間の深呼吸」、「独りの国のアリス」、「メランコリーベイビー」、「ア・ラ・カルト」。’ 94 年「ラ・ヴィータ」で文化庁芸術祭賞受賞。’ 04年「エレファント・バニッシュ」のニューヨーク、パリ、ロンドン公演で世界的評価を得た。